アカコの備忘録。


by sarutasensei
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<   2011年 04月 ( 18 )   > この月の画像一覧

f0091834_2140420.gif●安田敏朗『「多言語社会」という幻想-近代日本言語史再考Ⅳ』(三元社)

 特に第3章が良かった。以下、メモ。
 近代までの社会においては、書きことばはだれでもが獲得し理解できるものではなかった。したがって、同一人物であっても、話しことばと書きことばとに、相当の差異があった。同一の話しことばを理解できる〈話しことば共同体〉は、特定の地域・階層に限定されていたのに対し、〈書きことば共同体〉に属することは、文章語が理解できることを意味し、その点で脱・地域性をもつ。かつ、この共同体に参入するには、それ相応の教育がうけられる特権的階層に属することが有利にはたらく。
 くりかえすが、問題は、近代では国民個々が大規模に国家に直接的に包摂されていく点にある。したがって、脱・地域性をもつ、教育による獲得が不可欠な書きことばを、脱・階層化していく必要があった。そこに登場するのが、話しことばの「自然さ」という概念である。「自然」であれば階層は関係がない。このことが意味するのは、話しことば中心とみせながらも、上位階層で脱・地域的な〈書きことば共同体〉を軸にして〈話しことば共同体〉をとりこむことであった。このときに種々の軋轢が生じるのは当然である。
 明治後半には、書きことばを歴史的表記にするかが一大問題として登場する。書きことばと話しことばを一致させることは、一般的には「言文一致」として理解されているが、〈書きことば共同体〉を軸に〈話しことば共同体〉を再編成する大規模な社会変動のことでもあった。(p.79)
 風の強い日。昼前にコンビニでおにぎりを買い、ガッコウへ。安田本で引用されていた論文などを図書館でコピー。図書館横の大学生協で本を何冊か。

●川村湊『満洲国 FOR BEGINNERS』(現代書館)
●ガヤトリ・C・スピヴァク『ナショナリズムと想像力』(青土社)
●長谷川如是閑『ふたすじ道・馬 他三篇』(岩波文庫)
●『現代思想 東日本大震災』(青土社)
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by sarutasensei | 2011-04-27 21:47 | 読んだ本

連休突入。

 2限目の中国語は子音の発音練習。まだ大きな声を出しているけれど、これがいつまで続くか。こっちも発音は体力使うなあ。昼はモス。4限の演習、中国語文献を読むのは止して、尾崎秀樹に急遽変更。
 水・木と授業がないので、明日から連休。次回は来週の金曜日。「跳舞時代」論も提出したし、ダラダラ過ごすことになるはず。

 松永先生から本をいただく。単行本未収録の文章を重点的に収録したものだとか。台湾でも全27巻の『戴國煇全集』が刊行されたし、最新号の『文訊』も戴國煇特集。
●戴國煇『客家・華僑・台湾・中国-戴國煇著作集Ⅰ』(みやび出版)
●戴國煇『台湾史の探索-戴國煇著作集Ⅱ』(みやび出版)

 「日本の古本屋」経由で古書を1冊。
●大牟羅良編『アンケート 野良着の声』(未来社)
 岩波新書青版の『ものいわぬ農民』、『あの人は帰ってこなかった』、『荒廃する農村と医療』などの著者の本。『岩手の保健』復刻版も欲しいけれど高すぎて手が出せない。別冊の『解説・総目次細目・索引』だけ注文した。
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by sarutasensei | 2011-04-26 20:26 | 筆記

原爆小説など。

 前期の金曜日は2・4・5限。2限の中国語は発音練習。声調、単母音、複母音まで。4限は台湾文学の概論。今年は初めて教科書を使用する。5限の呉新栄日記講読は、予想もしていなかった修士の1年生が登録。ふたりとも、ぜんぜん自分の研究テーマと関係ないのだけれど、修了のためには単位を揃えなければならないものな。

 連休までかかるものと覚悟していた「跳舞時代」論は、ほぼ完成。土日に寝かせて最後のチェックをしたあと、週明けに送る。 

 買った本。『白桃』はbk1。野呂の唯一の原爆小説(「藁と火」)を収録しているというので。
●ヴィクター・コシュマン『戦後日本の民主主義革命と主体性』(平凡社)
●豊田健次編『白桃-野呂邦暢短篇選』(みすず書房)

 いただいた本。同じ階の安田敏朗さんから。
●安田敏朗『「多言語社会」という幻想-近代日本言語史再考Ⅳ』(三元社)
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by sarutasensei | 2011-04-22 21:32 | 買った本

あとは「おわりに」。

 2週間遅れで今日から授業。2限目は1年生の中国語。4時間目が院の演習。今日はどちらもガイダンスだけで終わったのだけれど、春休みに鈍りに鈍った頭と体なので大いに消耗。授業の合間に「跳舞時代」論。あとは「おわりに」を書けば終わり。帰宅後、疲れがどっとでて、2時間ほど寝た。

 前から気になっていた鄭鴻生の『母親的六十年洋裁歳月』(印刻文學)を読み始める。
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by sarutasensei | 2011-04-19 22:14 | 筆記

四半世紀。

f0091834_13234320.jpg 良知力の『魂の現象学-一社会思想家として』(平凡社)を久しぶりに読みかえした。1986年3月に出たものだから、四半世紀も前の本。大学を卒業する間際に買った。
 この2年半ほど、自分でもを飼っているので、「春と猫塚」と「猫に飼われて」のせつない感じが前より分かる気がする。

 「日本の古本屋」経由で古書2冊。
●南博責任編集『近代庶民生活誌 4 流言』(三一書房)
●『支那事変に関する造言飛語に就いて/支那事変下に於ける不穏言動と其の対策に就て』(東洋文化社)
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by sarutasensei | 2011-04-18 21:45 | 読んだ本

渋谷で。

 家にいても寝て過ごしそうなので、渋谷へ。昨日よりずっと冷え込むという天気予報は大はずれ。
 ユーロスペースでクラウディア・リョサの『悲しみのミルク』を観る。ペルー映画は初めて。ここんとこ太田昌国の文章を続けて読んでいるので、南米の映画を観たくなった。

 映画の後は、東急本店のジュンク堂で買い物。
●代田智明『現代中国とモダニティ-蝙蝠のポレミーク』(三重大学出版会)
●『Jun Cture 02:【特集】情動/主体/文化』(名古屋大学大学院文学研究科附属日本近現代文化研究センター)

 『現代中国とモダニティ』は書き下ろしではないけれど、未読のものがほとんど。普段、中国関係の雑誌をいかに読んでいないかってことだな。『飇風』に掲載された丸山昇論、伊藤虎丸論から読むつもり。それにしてもこの装幀、もうちょっとなんとかならないものか。
 『Jun Cture』の方は、黄氏鳳姿論、豊島与志雄と戦時期上海論、日本統治期の上海バレエ論、戦時期朝鮮の「国民文学」論などなど盛りだくさん。

 夕飯はつばめグリルで。ロールキャベツとソーセージに黒ビール。なかなか充実した日曜日だった。
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by sarutasensei | 2011-04-17 21:42 | 見た映画(など)

満腹。

f0091834_23392541.jpg 眠い一日。本を読んでは寝て、起きては読んでの繰り返し。このまま一日が終わってしまうのはなんなので、夕方、車で国分寺に出かけ、フジランチで夕飯。ここは2回目。今回も超満腹。腹ごなしに駅ビルで買い物。紀伊國屋で欲しかった太田昌国の新刊ブックレットを入手。こんな話を聞くことができる予備校生は幸せだと思う。今日も古本が届いた。明日は渋谷に映画を観に行く予定。

●太田昌国『新たなグローバリゼーションの時代を生きて』(河合ブックレット)
●黒羽清隆『十五年戦争史序説(上下)』(三省堂選書)
●ハンス=ヨアヒム・ノイバウアー『噂の研究』(青土社)
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by sarutasensei | 2011-04-16 22:25 | 筆記

眠い日。

 春のせいか、眠い。家にいると寝てしまうので、昼前にガッコウに行き、「跳舞時代」論の続き。これまで書いた分をプリントアウトし、手を入れる作業。パソコン画面だけで文章をいじっているのと違って、拙い表現や論の展開が不十分なところがよく分かる。夕方、頭痛がしてきたので、早めに切りあげた。

 来週から授業開始。火曜日の予習のために、黄錦樹・張錦忠編『重寫・臺灣・文學史』を持ち帰る。

 うわさ本が2冊。ジュンク堂大阪本店から取り寄せたものとampの古本が1冊。

●J.-N.カブフェレ『うわさ-もっとも古いメディア[増補版]』(法政大学出版局)
●R.L.ロストウ他『うわさの心理学-流言からゴシップまで』(岩波現代選書)
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by sarutasensei | 2011-04-15 21:42 | 買った本
 眠い朝。ぐずぐずと横になって本を読んでは眠くなるの繰り返しで、午前が終わってしまう。午後からは今年度初の教授会なので、あわててガッコウへ。「跳舞時代」論はまったく進まなかった。

f0091834_16234446.jpg●王育徳『「昭和」を生きた台湾青年』(草思社)

 前半よりは後半部、特に第7章以後がおもしろい。大東亜文学賞を受賞した庄司総一の『陳夫人』にモデルがあることは知っていたけれど、作中の「清文」が王育徳の従兄弟とは(pp.222-225)。

 王育徳が黄昆彬と親しかったというのも、この本で初めて知った。黄昆彬といえば、彼の掌編「琉球的孩子們」(『台湾新生報 橋』1948.5.7)について、ずいぶん前に短い文章を書いたっけ。
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by sarutasensei | 2011-04-13 20:18 | 読んだ本

始業。

 昨日書いた堀田善衞の『方丈記私記』関連。太田昌国も『方丈記』を読み直したという文章を発見。これはやっぱりメモメモ。

 今日は朝から新入生のガイダンス。1年生のクラス顧問になったので、今年度の仕事始め。久しぶりに教室向けの声を出したら大いに消耗。桜が散りかけた大学通りを駅に向かい、ロージナでミートソースを食べて戻る。
 大学生協で新書を1冊。タイトルは「断層」だけど、地震には関係ないみたい。森崎へのインタビューかしらん。

●森崎和江・中島岳志『日本断層論-社会の矛盾を生きるために』(NHK出版新書)

 お腹がふくれて眠たくなったのをこらえつつ、夕方まで「跳舞時代」論の続き。
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by sarutasensei | 2011-04-12 21:22 | 筆記