アカコの備忘録。


by sarutasensei

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夏の終わりに。

※今日は大学院入試の面接日。日曜なのに朝からガッコウへ。明日は1限から非常勤先の中国語の授業。アカコの夏もこれで終わりだ…。

●テリー・イーグルトン『ゲートキーパー』(大月書店)
●香川檀・小勝禮子『記憶の網目をたぐる-アートとジェンダーをめぐる対話』(彩樹社)

※イーグルトンは坪内祐三本の影響。amazonで。もう一冊はジャスコの中の本屋で購入。
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by sarutasensei | 2007-09-30 21:19 | 買った本

定期購読雑誌。

●『けーし風 第56号 特集:岐路に立つ沖縄戦教育』(新沖縄フォーラム刊行会議)

※まあ、なんてタイムリーな日(もちろん、「県民大会」の日のことね)に届いたんでしょう。
 目次を見て、まず土井智義さんの「「非琉球人」の再来?」に目を通す。こんな単純なことに、アカコは今まで気づいてなかったよ。
 「ナイチャー」は「日本人」へと翻訳しうるんだろうか。疑問の一つには、沖縄で「ナイチャー」という名称で括られたり、自称したりする人の中に少なからず存在する「在日朝鮮人」たち「日本人」以外の人を考えるからだ。「ナイチャー」を「日本人」に直訳すれば、彼/彼女たちの姿は排除されてしまう。また彼/彼女たちを「ナイチャー」ではない、と定義したところで、具体的に他称されたり自称したりする事実は消えようもない。(p.53)
 
 自ら「ナイチャー」と称する「在日朝鮮人」に、アカコは出会ったことがないのだけれど、土井さんの言うとおりなら、ちょっときっちり考えなければならない問題なのかもしれない。詳しくは、土井さんの文章を読んでね。
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by sarutasensei | 2007-09-29 22:01 | 買った本

昼夜逆転。

f0091834_21271735.jpg●大屋雄裕『自由とは何か-監視社会と「個人」の消滅』(ちくま新書)

※「朝」、目が覚めたら、午後2時半を過ぎていた。いくら目覚ましをセットしなかったとはいえ、ノンストップでここまで眠れるなんて、まだまだ若いじゃん。夕方まで、県民大会(←PDF)の様子をテレビで眺める。参加者、11万人だって。

 大屋のこの本、法哲学の角度から、規則・監視・責任と自由の問題を論じたもの。アーキテクチャによる支配なんて全然知らんかった。
 アカコにとっては、第一章より第二章、第二章より第三章がおもしろかった。でも、「完全なアーキテクチャ」(p.204)なんて、想像するだけでオッカナイ。そういう意味では、アカコは「左派」で「保守主義者」(p.205)と見なされてもガマンするよ。
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by sarutasensei | 2007-09-29 21:42 | 読んだ本
f0091834_2234416.jpg●アキ・カリウスマキ『街のあかり

※S劇場で。失業・ホームレス・孤独を描いた「敗者三部作」の最後の作品だって。
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by sarutasensei | 2007-09-28 22:09 | 見た映画(など)
●長谷川潮『子どもの本に描かれたアジア・太平洋-近現代につくられたイメージ』(梨の木舎)
●フロイト『幻想の未来/文化への不満』(光文社古典新訳文庫)

※大学生協まで赤鉛筆を買いに行って見つけた本。
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by sarutasensei | 2007-09-28 22:01 | 買った本
f0091834_21545143.jpg●坪内祐三『四百字十一枚』(みすず書房)

※43本の書評集。あんまし興味のない分野の本もあったけど、イーグルトンの自伝は、さっそくamazonに注文した。
 みすずから出た前田愛の対話集成も、読みかけなのを思いだし、山から発掘。
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by sarutasensei | 2007-09-28 21:58 | 読んだ本

腹ごなし。

●ジャン・アヌイ『ひばり』(ハヤカワ演劇文庫)
●ピエール・ガスカール『けものたち・死者の時』(岩波文庫)
●ソレル『暴力論(上)』(岩波文庫)
●梶山季之『ルポ 戦後縦断-トップ屋は見た』(岩波現代文庫)

※夕飯にラーメン・チャーハンを食べたあと、腹ごなしによく行く本屋へ。新刊の文庫ばっかり4冊購入。
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by sarutasensei | 2007-09-27 21:39 | 買った本

鄭成功。

●丸川哲史『台湾における脱植民地化と祖国化-二・二八事件前後の文学運動から』(明石書店)

※メモの続き。

 1946年12月(p.138では、「一九四五年」と誤記)に、歐陽予倩が新中国劇社を率いて台湾を訪れたときのことについて、丸川は次のように書いている。
 歐陽予倩がのちに副刊《南光》に載せた公演当時の回想記(一九四七年五月一日~五月五日)は、上海の『文芸春秋』第五巻第一期(一九四七年七月)に載せられたものである。歐陽によれば、そこで演じられた「鄭成功」は、抗戦期に民族精神を鼓舞する目的で書かれた魏如晦の原著「海国英雄」を演劇に翻案したものであった。この「鄭成功」は、周知のごとく台湾の事跡に取材したものであり、いわば歐陽予倩の中では、抗戦文化の伝達とともに、台湾の演劇人、民衆への連帯の意思を表明した演目の選択であったとも考えられる。(p.139)
 
 「海国英雄」って、聞いた覚えがある題名だなあと思って本棚を探してみたら、な~んだ、阿英の『海国英雄 上海抗战时期文学丛书』(海峡文艺出版社)のことやんか。
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 1985年に出版された、紙質の悪いこの本、86年に王府井书店で何冊かまとめて買ったもの。もうちょっと調べたら、おもしろいことが出てくるかもね。

 それから「鄭成功」って、大東亜戦争期の台湾では、日本人の母を持つ東亜の英雄として持ち上げられていた存在だったんだけどな。大東亜文学賞を受賞した庄司總一の『陳夫人』の結末だって、そうした背景を抜きには理解できないっしょ。
 歐陽予倩ってそういうことを知っていて、「台湾の演劇人、民衆への連帯の意思を表明」したんだろうかねえ。
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by sarutasensei | 2007-09-27 18:50 | 読んだ本
●河島英昭『ローマ散策』(岩波新書)

※AMPで。
 『めぐりくる夏の日に』を読むまで、2000年にこんな新書が出てるのを知らなかった。
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by sarutasensei | 2007-09-26 21:13 | 買った本

勉強んなった、けど。

f0091834_138273.jpg●丸川哲史『台湾における脱植民地化と祖国化-二・二八事件前後の文学運動から』(明石書店)

※戦後初期の台湾文学って、アカコはあんまり知らないので勉強になった。ここに収録された論文は、掲載時に読んでたけど、一冊にまとめられると、より全体像が把握しやすくなるしね。

 ただ「外行」の分際で言うのもなんだけど、先行研究に対する丸川さんのまとめ方(p.30、p.34、p.118、p.159など)には、ちょっと違和感。
 陳映真・曾健民・藍博洲など「人間出版社」グループ(言わずと知れた統一派)の仕事は、確かに貴重なものだろうけど、単行本だけではなく台湾人大学院生の修論や博論に目を配れば、もう少し違った評価になるんじゃないかなあ?だって丸川さんの言うとおり、コトは単なる文学研究のレベルにとどまらないんだものね。↓
 この一九四〇年代後半の時期にかかわる研究が一九九〇年代から現在に至るまで、台湾における最も大きな政治課題とされている統独問題に容易にリンクしてしまうことについて、どのような構えを持つべきかという研究者の姿勢の問題である。(p.119)
 
 1999年の許詩萱による修士論文「戰後初期(1945.8∼1949.12)台灣文學的重建-以《台灣新生報》「橋」副刊為主要探討對象」(中興大學中國文学系)は、資料的にも目配りのきいた、とても読みごたえのある論文だったけどな。丸川さんの本で重要な位置を占めている、『台湾新生報』の副刊に掲載された文学作品も、丁寧に読み込んでるし。

 楊逵に関しても、黃惠禎の『楊逵及其作品研究』を先行研究としてあげているけど、それよりは2005年に出た彼女の博論「左翼批判精神的鍛接:四○年代楊逵文學與思想的歷史研究」(政治大學中國文學研究所)の方が、戦後の楊逵の活動について、修士論文をベースにした前著よりもずっと充実してます。
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by sarutasensei | 2007-09-25 19:11 | 読んだ本