アカコの備忘録。


by sarutasensei
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高杉一郎さん、死去。

朝日新聞に、以下のような訃報が載っていた。
 シベリア抑留記の作家・翻訳家、高杉一郎さん死去

 戦後記録文学を代表する作品で、ベストセラーにもなったシベリア抑留記「極光のかげに」などで知られる作家・翻訳家の高杉一郎(たかすぎ・いちろう、本名小川五郎=おがわ・ごろう)さんが9日午後、急性心不全のため死去した。99歳だった。(中略)
 静岡県生まれ。東京文理大卒。編集者として改造社に勤務、同社解散後の44年に召集され、戦後4年間、シベリアの捕虜収容所で抑留生活を送った。
 帰国後の50年に「極光のかげに」を発表。スターリン体制の冷酷さとロシア民衆のたくましさ、日本人抑留者の表情を詩情あふれる筆致でリアルに描き、ベストセラーになった。また学生時代からエスペラントを学び、大正期に滞日したロシアの盲目のエスペラント詩人、エロシェンコの全集(全3巻)を編訳、高く評価された。
 著書はほかに「スターリン体験」「シベリアに眠る日本人」など。翻訳ではスメドレー「中国の歌ごえ」、児童文学の傑作といわれるピアス「トムは真夜中の庭で」など。静岡大、和光大の教授を歴任した。

 初めて読んだ高杉一郎の本は、とっても瀟洒な冨山房百科文庫の『極光のかげに』。朝日の記事には書かれていないけど、『征きて還りし兵の記憶』(岩波書店)も、オススメ。 
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 でもアカコにとって一番印象深いのは、なんと言っても『ザメンホフの家族たち-あるエスペランティストの精神史』(田畑書店)だな。
 ここに収録されている「『吼えろ!支那』の作者トレチャコーフ」を読まなかったら、この劇の中国・台湾での上演史を調べようなんて思いつきもしなかったに違いない。
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by sarutasensei | 2008-01-10 19:35 | 筆記