自衛隊の辺野古派遣が報じられた日に。
2007年 05月 11日
●吉見俊哉『親米と反米-戦後日本の政治的無意識』(岩波新書)
※とても刺激的な本だけど、第一章「アメリカというモダニティ」と、終章の「「親米」の越え方」が、特によかった。
とりわけ終章で、鶴見良行がベ平連に関わり始めたころに書いた「日本国民としての断念」は、ちゃんと自分で読まなくちゃ。吉見によるごく限定的な引用は、こんな感じ。
それにしても、この発言の白々しさ、どういうつもりだろう。報じられている防衛相の発言は、次のようなもの。
たしかなことは、久間がどれだけスットボケようと、100%非暴力で基地建設への抵抗運動を続ける人たちに、自衛隊が武器を向ける可能性が出てきたってことだ。
※とても刺激的な本だけど、第一章「アメリカというモダニティ」と、終章の「「親米」の越え方」が、特によかった。
とりわけ終章で、鶴見良行がベ平連に関わり始めたころに書いた「日本国民としての断念」は、ちゃんと自分で読まなくちゃ。吉見によるごく限定的な引用は、こんな感じ。
主権国家という機構にたいして国民という成員がある以上、平和運動は当然、国民としての立場を否定するものをふくんでいなければならない。(p.222)2日ほど前から伝えられていたけれど、辺野古に自衛隊を派遣したことを、久間章生防衛相が正式に認めたという。
それにしても、この発言の白々しさ、どういうつもりだろう。報じられている防衛相の発言は、次のようなもの。
「(海上自衛隊による)警護とか仰々しいことは考えていない。(調査活動も)原則的には民間にお願いしているのでそれで十分だと思っている」と述べ、警護や調査目的での海自の動員を否定した。「一部で(海自の動員を)考えている人」って、オマエやろっ!「誰かがおぼれそうになったら助けてあげることだってあるかもしれない」??自衛隊の任務って、そんなことかよ!
一方で、「先のことは分からない。一部で(海自の動員を)考えている人がいないとは限らない。誰かがおぼれそうになったら助けてあげることだってあるかもしれない」と述べ、今後、海上での救護活動などで動員される可能性について示唆した。
たしかなことは、久間がどれだけスットボケようと、100%非暴力で基地建設への抵抗運動を続ける人たちに、自衛隊が武器を向ける可能性が出てきたってことだ。
by sarutasensei
| 2007-05-11 22:28
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