アカコの備忘録。


by sarutasensei
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逃避する日々。

f0091834_1301545.jpg●小沢牧子・中島浩籌『心を商品化する社会-「心のケア」の危うさを問う』(洋泉社新書Y)

※関西から帰ってきてから10日も経つのに、なんか気が抜けて論文関係の勉強から逃避する日々。まあ、授業なんかも忙しいといえばそうなんだけど。
 テレビはほとんど見ないアカコでも、なにか「事件」が起こるたびに、「心の教育」とか「心のケア」とか「心の闇」とか、鬱陶しい言葉をやたらと耳にする気がする。この本は、そういったカウンセリングの危うさを論じたもので、いろいろ教えられることが多かった。典型的な「岩波」知識人である河合隼雄がやっていることも。
 ただ小沢が、河合が作成に関わった「心のノート」を批判するときに、「愛国心」への親和性を問題にするのは当然としても、「もちろんわたしたちは、生まれ育った土地に愛着を持つ。「お国なまり」になつかしさを覚え、ふるさとの味に親しむ。(中略)その気持ちは自然なものだ。」(pp.114-115)と言っているのは、まったく賛成できない。何の根拠があって、「その気持ちは自然」だと言えるのか?「その気持ちを」共有しない/できないのは「不自然」なのか?なぜ、そうした感情を「自然」だと感じてしまうのか?こうしたことに無頓着な文章って、アカコはぜんぜん駄目だと思うな。
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by sarutasensei | 2006-07-07 01:44 | 読んだ本