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アカコの備忘録。


by sarutasensei
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無題。

 年に一度の人間ドックの日。寝起きに水を飲めないのがつらい。中央線の車窓から富士山を見ながら立川へ。胃カメラ検査をやるのに、まさか筋肉注射をしないとは予想もせず、久しぶりに苦しい思いをした。視力が落ちたぐらいで、何事もなく放免。

 昼過ぎにガッコウに戻り、事務室に顔を出したら、来月半ばまでに読んでコメントをつけなければならない修論をごっそり手渡される。この研究科のやり方は初めてだけれども、名前すら知らない院生の論文を読むのか。とはいえ戦時期の朝鮮文学についての論文なんか、まったくの外行だけど、やりがいありそう。

 研究室では明日の中国語のプリント作成。学期末テストまで、あと4回。

 帰宅の途中で大学生協で本を。「辞典」というけれど、オビにあるようにこれは「読む〈辞典〉」。ものすごく読みでのありそうな一冊。

●T・ベネット/L・グロスバーグ/M・モリス編『新キーワード辞典』(ミネルヴァ書房)
# by sarutasensei | 2011-01-17 23:03 | 筆記

良い社説。

 アカコん家がとってる『東京新聞』、今日の「現実的と迫る“暴力”」と題する社説はとても良かった。ネットではそのうちに読めなくなってしまうのだろうから、今のうちにメモ。
 社会的現実は矛盾する諸要素の組み合わせです。表面的な既成事実に固執せず、隠れた部分を探る姿勢、新局面を切り開く努力が前進につながります。
 「沖縄の皆さんにとって辺野古はベストの選択ではないが、実現可能性を考えたときベターな選択ではないか」-米軍普天間飛行場の辺野古移設に関する菅直人首相の発言は、「理想的」「現実的」と読み替えが可能です。ここに沖縄県民は「国家の暴力」のにおいを感じ取ったことでしょう。
 公権力者は、現実的と称してしばしば自分たちが選択した既成事実を押しつけるからです。
◆「既成事実」と同義語に
 政治学者の故丸山真男氏は「現実とは本来、一面において与えられたものであると同時に、他面で日々作られるものなのに、日本で“現実”という時にはもっぱら前者のみが前面に出る」と論じました(「現実」主義の陥穽(かんせい)=「現代政治の思想と行動」所収)。この国では通常、現実と既成事実は同義語のように扱われるのです。
 菅首相は、いや民主党政権は、新たな現実を切り開く努力もろくにしないで、辺野古移設を容認させようとしています。
 「最低でも県外」と公言しながら県民の期待を裏切った鳩山由紀夫前首相は、その責任を感じないかのように党内抗争に加わり、後継の菅政権を批判しています。
 長年、政権の座にあったのに問題を解決できなかった自民党も同罪です。
 実は、社会的現実は矛盾するさまざまな要素で構成されていますが、「現実を直視せよ」などという時はある側面だけが強調されます。特に日本では、その時々の支配者、強者が選択する側面が「現実的」とされ、対抗する側の選択には「観念的、非現実的」というレッテルを貼られがちです。 これも丸山氏の指摘通りです。(中略)
◆解決に欠かせない視点
 社会的現実は眼前の事実だけでなく、表には現れない部分なども含む多面体である。権力を握る側が特定の既成事実の受け入れを迫るのは、迫られる側にとって暴力に等しいこともある。沖縄は「人間の住んでいる島」である。
 普天間問題の解決にはこれらの視点が欠かせません。

 「現実的」という言葉で、アカコがまず思い浮かべるのは、白井愛のこの詩だな。

 金曜日に退院した同居人と、今日は国分寺まで買い物へ。アカコは本屋で文庫と新書を。
●フェーリクス・ザルテン『バンビ-森の、ある一生の物語』(岩波少年文庫)
●西川祐子『私語り 樋口一葉』(岩波現代文庫)
●吉田健一『東京の音』(ちくま学芸文庫)
●武田尚子『チョコレートの世界史-近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』(中公新書)

良い社説。_f0091834_21564889.jpg 読んだ本。
●岡本隆司『中国「反日」の源流』(講談社選書メチエ)

 タイトルはどうかと思うけど、さすがは『世界のなかの日清韓関係史』の著者。ここんとこ『我的日本語』とか『文学者たちの大逆事件と韓国併合』みたいなハズレ本が続いていたので、なおさら。
# by sarutasensei | 2011-01-16 22:01 | 筆記

明日退院。

 入院中の同居人、順調に回復していて、予定通りに明日退院。明日はリハーサル通り、車で病院へ。ちょうど出勤時に重なるけれども、ラッシュ、どんなものだろう。

 今日は少し早めに新宿へ行って、ジュンク堂で気分転換。目につく欲しい本は、たいていはすでに買っていながら、まだ読んでいない本。でも引っ越しの時の段ボール、まだ9割以上は開けていないので、いつ手に取れるのか、まったく不明。文庫や新書ならともかく、持っているのを分かっている専門書を二度買いするのもなあ。
 というわけで、新刊本を1冊、文庫を1冊買っただけ。

●岡本隆司『中国「反日」の源流』(講談社選書メチエ)
●竹内洋『大学という病-東大紛擾と教授群像』(中公文庫)

 今日も黒白猫に長いこと留守番させた。病室では『猫とくらす』を惜しみ惜しみ読んでいるので、帰ってきた時にすり寄ってくる黒白猫がいっそう愛おしい。

【追記】そういや竹内洋の文庫、前に買っていなかったっけ?と、調べてみたら、ずいぶん昔に豊見城の本屋で…。 
# by sarutasensei | 2011-01-13 22:15 | 筆記

長い一日。

 今日は同居人の手術の日。アカコとしては驚異的な5時起床。7時半には病院着。
 手術は9時半にスタート。おおよそ3~4時間だと聞いていたけれど、待てど暮らせど終わったという連絡が来ない。いくら心配でも、部屋で本を読んで待つしかないわけで。それでも4時過ぎに無事終了。

 病室で読んだ本。
●トーマス・マン『トーニオ・クレーガー 他一篇』(河出文庫)
● 国江春菁『宋王之印』(慶友社)

 『宋王之印』は拾い読みしかしていなかったもの。ちょっと必要になったので、最初から読み直し。授業で扱うなら「董さん」がやりやすそうだけれども、アカコが好きなのは「におい」だな。主人公の気持ち、ものすご~く分かる。

 手術当日であっても泊まり込むことができないので、8時半頃病院を後にする。昼ご飯、食べ損ねた。病院の近くでラーメンを食べてから、満員電車で帰宅。

 帰るなり一日ほっておいた黒白猫が甘えること甘えること。癒されます。
# by sarutasensei | 2011-01-11 23:00 | 筆記

文庫本だけ。

 同居人が入院、手術のため、新宿に通う日々。中央線と丸ノ内線で一時間弱。高速を使わなくても車で同じぐらい。それなら混雑した電車より車を選ぶ。週末で外泊していた同居人と今年初のbroom & bloomの夕飯の後、そのまま新宿の病院へ。まだ一人でナビを横目に高速に乗るのが不安なので、甲州街道をひたすら西へ向かうルートで帰宅。きっかり『PHOTON』一枚を聞き終えたところで到着。

 近所の本屋で文庫本だけ。安藤鶴夫はampで
●ジークフリート・クラカウアー『天国と地獄-ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ』(ちくま学芸文庫)
●トーマス・マン『トーニオ・クレーガー 他一篇』(河出文庫)
●エリック・ホブズボーム『匪賊の社会史』(ちくま学芸文庫)
●安藤鶴夫『』ごぶ・ゆるね』(旺文社文庫)
# by sarutasensei | 2011-01-09 22:51 | 買った本