アカコの備忘録。


by sarutasensei
カレンダー

<   2006年 07月 ( 46 )   > この月の画像一覧

全文必読!

 非常勤先の図書館で、萱野稔人の「暴走する国家権力の隠れみの」(『週刊金曜日』609号)を読んだ。いつもながら論旨明快。はぁ~、こんな明晰な文章、アカコも書いてみたいよ。
いま愛国心が教育基本法のなかに書き込まれようとしている。ここでも問題にされるのは、法を解釈し運用する権力に人びとがどれだけ服従しているかということだ。それに比べれば、かれらがどれだけ愛国的かということはじつは副次的な問題でしかない。なにが「愛国的」でありどのような人間が「反愛国的」なのかということは、法を運用する権力によって一方的に判断されるからだ。(中略)国家権力の側にとってみれば、愛国とはみずからに従順であるということ以外のなにものでもない。(中略)ナショナリズムは、国民の同質性や、国家と国民の一体性を強調するあまり、国家内部にある権力関係を見えなくしてしまう。だからこそナショナリズムは、国家の威信のようなものへと問題を還元したり、社会の秩序をみだす(ように見える)ものを国家の力によって強引に排除すれば問題が解決すると安易に考えてしまうのである。そこでは、国家権力への服従を拒んだり、それを批判したりするものは、「国」を裏切るものとされる。(pp.8-9)

 なにもつけ加えることはありませんね。
[PR]
by sarutasensei | 2006-07-03 11:11 | 筆記

附箋だらけになった本。

f0091834_1132859.jpg●岡真理『棗椰子の木陰で-第三世界フェミニズムと文学の力』(青土社)

※岡真理の久しぶりの単著。いや~、おもしろかった。本を読む楽しさ、醍醐味を堪能したよ。アカコにとっておもしろい本っていうのは、そこで取り上げられている本や、関連した本を読みたくなるようなそれのことだけど、『棗椰子の木陰で』はまさにそうした一冊。エジプト文学やスーダン文学なんて、アカコの専門とは一見関係なさそうだけど(でも、本当に「関係ない」のか?)、この本を読みながら、「日本の古本屋」に何冊も注文したからね。
 それにアカコが次の論文でちょっとだけ言及する予定の野上弥生子について、彼女のエジプト紀行が、植民地のエジプト女性に対等な視線を注いでいるものの、それでも野上が「まぎれもない「帝国の女」であった」ことを読み解いていく箇所なんか、目が覚めるような感じがしたよ。これは使わせていただきます。
[PR]
by sarutasensei | 2006-07-03 01:48 | 読んだ本

本を買う日々。

●池田清彦『環境問題のウソ』(ちくまプリマー新書)
●小谷野敦『谷崎潤一郎伝』(中央公論社)
●『KAWADE道の手帖 ベンヤミン-救済とアクチュアリティ』(河出書房新社)

※夜、スーパーへ買い物へ行き、そこの本屋で。ここのところ、ちょっと歯止めがきかなくなってきた気もする。でも、幻冬舎からマンガ版で出ている大西巨人の『神聖喜劇』は、悩んだけれどがまんした。よしよし。
[PR]
by sarutasensei | 2006-07-02 23:31 | 買った本

amazon、その他。

●上野千鶴子他『バックラッシュ!-なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』(双風社)
※amazonから。500円引きのポイントを使って購入。
●児島宏子『アニメの詩人ノルシュテイン』(ユーラシア・ブックレト)
●半谷史郎・岡奈津子『中央アジアの朝鮮人』(ユーラシア・ブックレト)
※スーパーの本屋で。
[PR]
by sarutasensei | 2006-07-01 22:32 | 買った本
f0091834_22171299.jpg●立岩真也『希望について』(青土社)
※立岩の文体は、思考の形跡をそのまま辿ったかのようで、慣れないと読みづらい。でも論理的に考えること、ラディカルであること、ってこういうことなのか、と納得させられる。「その時代に考えるべきことを考えることが考えることだと思う」(p.227)とか、カッコイイこと言うじゃない。「自由はリバタリアニズムを支持しない」っていう論文が、アカコにはおもしろかった。


f0091834_22173283.jpg●野呂邦暢『愛についてのデッサン-佐古啓介の旅』(みすず書房)
※みすずの「大人の本棚」の一冊。寝る前に、ぼーっ眺めるには頭も使わないし、ちょうどいいかな。いろいろなブログで評判いいみたいだけど、まあ、ね。
[PR]
by sarutasensei | 2006-07-01 22:27 | 読んだ本

ようやく週末。

●森村進『自由はどこまで可能か-リバタリアニズム入門』(講談社現代新書)
●水谷驍『ジプシー-歴史・社会・文化』(平凡社新書)
●佐藤卓己『メディア社会-現代を読み解く視点』(岩波新書)
●池田清彦編著『遺伝子「不平等」社会-人間の本性とはなにか』(岩波書店)
●下河辺美知子『トラウマの声を聞く-共同体の記憶と歴史の未来』(みすず書房)
●安田敏朗『統合原理としての国語-近代日本言語史再考Ⅲ』(三元社)

※今日も暑い一日。ようやく一週間の仕事が終わり、ぐったりと帰宅。2時間ほど寝て、少しシャンとした後で、車で20分ほどの本屋に行く。今読んでいる立岩真也の本の中で、否定的に扱われているリバタリアニズムについて、ちょっと読んでみたくなったので森村の新書を購入。これがおもしろかったら『リバタリアニズム読本』も買おう。パラパラ立ち読みしたところでは、同性愛運動との関連でリバタリアニズムについて言及している箇所があって、興味をひかれる。
 池田清彦の編著にも、立岩が対談者として登場。この週末は、この辺りをざっと読む予定。
[PR]
by sarutasensei | 2006-07-01 01:18 | 買った本