アカコの備忘録。


by sarutasensei
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池田浩士のせいで…

●小鷹信光編/訳『O・ヘンリー ミステリー傑作選』(河出文庫)
●冨山一郎『増補 戦場の記憶』(日本経済評論社)
●西成彦『マゾヒズムと警察』(筑摩書房)
●『ザッヘル・マゾッホ選集 1~4』(桃源社)

※上の2冊は新刊本。下の2点は池田浩士の『ファシズムと文学』を読んで、購入した古本。
まだまだこれからも来ますよ。
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by sarutasensei | 2006-07-15 23:23 | 買った本

連休初日。

f0091834_22552654.jpg●アーディラ・ラーイディ『シャヒード、100の命』(インパクト出版会)

※タイトルの「シャヒード(証人/死者)」とは、2000年9月に始まる第二次インティファーダで、最初に亡くなった100人のパレスチナ人のこと。あたりまえのことだけど、ここに登場するパレスチナ人は、ひとりひとりが固有の名前を持っていたわけで、「著名」ではなかったかもしれないが、けっして「無名」の存在ではなかった。そうした固有の生を持つパレスチナ人が、それぞれどのような家族や友人に囲まれ、どのような夢や希望を持ちながら、イスラエルによってひとりひとりが殺されていったのかを、遺された品物とともに簡潔に綴った本。
 殺された/死んだ人間の「固有性」を手放さないこと。「無名」戦士などという薄汚い表現を決して認めないこと。

f0091834_2316425.jpg●『彷書月刊 2006年2月号 特集:金子文子のまなざし』(彷徨社)

※森まゆみと菅聡子の対談がおもしろかった。昔、三月書房で買った黒色戦線社版の『何が私をかうさせたか』をすぐに読みたくなり、部屋を探す。意外なほど簡単に発掘できた。万歳!
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by sarutasensei | 2006-07-15 23:14 | 読んだ本

3連休。

●植田晃次・山下仁編著『「共生」の内実-批判的社会言語学からの問いかけ』(三元社)
●早乙女勝元編『台湾からの手紙 霧社事件・サヨンの旅から』(草の根出版会)
●『彷書月刊 2006年1月号 特集:リトルマガジンズ』(彷徨社)
●『彷書月刊 2006年2月号 特集:金子文子のまなざし』(彷徨社)
●『彷書月刊 2006年3月号 特集:アドニスの杯』(彷徨社)
●『彷書月刊 2006年4月号 特集:古書展覧会』(彷徨社)
●『彷書月刊 2006年5月号 特集:岡崎武志古本劇場』(彷徨社)
●『彷書月刊 2006年6月号 特集:絵葉書人物誌[明治編]』(彷徨社)
●『彷書月刊 2006年7月号 特集:古本屋さんができたので。』(彷徨社)

※ようやく週末。今週は3連休か。たまりにたまった『彷書月刊』でも眺めて、のんびり過ごすよ。
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by sarutasensei | 2006-07-14 21:48 | 買った本

そういうことか。

f0091834_20461846.jpg●新川明『反国家の兇区-沖縄・自立への視点』(社会評論社)

※むか~し読んだ大江健三郎の『沖縄ノート』に何度も登場する本。アカコも勘違いしてたけど、著者の主張する「反復帰論」は、「沖縄独立論」とは全然ちがうものだった。
「反復帰」とは、すなわち個の位相で〈国家〉への合一化を、あくまで拒否しつづける精神志向と言いかえて差しつかえはない。さらに言葉をかえていえば、反復帰すなわち反国家であり、反国民志向である。非国民として自己を位置づけてやまないみずからの内に向けたマニュフェストである。(p.304)

 新川によれば、日本国家は沖縄を「制度的に差別」することで、沖縄の内部から「近代化」と「日本国民としての等質性」を希求させるエネルギーを引き出し、より効果的に「皇民化」を達成しえたのだという。
 今だって、米軍基地の75%を沖縄に負わせ、それを74%に削減したことをもって、「沖縄の負担を全国民で担う」なんてマヌケなことを、メディアは垂れ流しているんだもんな。もし「象徴」的にでも全国民で負担すると言うのなら、テポドンが飛んでくる恐れもあるらしいし、千代田区のど真ん中の広大な空間に米軍基地を移設して、パトリオットを配備すればいいのでは。帝都の酋長は「愛国心」にあふれた人物であるようだし、日米新時代の「象徴」としても、ちょうどいい観光名所となることだろう。 
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by sarutasensei | 2006-07-13 21:07 | 読んだ本
●森崎和江『二つのことば 二つのこころ-ある植民二世の戦後』(筑摩書房)
●サーレフ『北へ遷りゆく時 ゼーンの結婚-現代アラブ小説全集 8 』(河出書房新社)

※どちらも、岡真理の『棗椰子の木陰で』を読んで買いたくなった本。インターネットは、新刊書以上に古本を探すのになくてはならない存在。ちょっと読みたいなと思って調べれば、かなりの確率で探しあてることができるし、複数の書店が持っているときは、本の状態や値段を比較することも可能だし。このおかげで、古本の購入額は確実に増えた。今日も、池田浩士の『ファシズムと文学』を読みながら、すでに5冊も注文を出してしまったものね。
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by sarutasensei | 2006-07-12 21:19 | 買った本

時間の合間に読んだ本。

f0091834_217657.gif●『マンスフィールド短篇集 幸福・園遊会 他十七篇』(岩波文庫)

※ちょっと時間が空いたときにちょこちょこ読んでいたら、一冊が終わっていた。なにも大層なできごとはおきない話ばかりだけど、わりと好きだな、こういう作品。ちくま文庫でも翻訳が出ていて買ってあるはずなんだけど、例によって見あたらない。
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by sarutasensei | 2006-07-12 21:11 | 読んだ本

こんなに安く。

●池田浩士『ファシズムと文学-ヒトラーを支えた作家たち』(インパクト出版会)
※「池田浩士コレクション」の一冊をAMPで購入。出たばかりの本(本体価格4600円)が3280円+340円。ぜんぜん読んだ形跡なし。タイトルにもなった白水社版の『ファシズムと文学』は品切れで入手できず、図書館で借りて何度か読んだ懐かしい本。
 パラパラと眺めているうちに、「あとがき」に、いかにも池田浩士らしい、こんな一節を見つけた。
 ナチズム研究の近年における隆盛が、ドイツにおける「歴史修正主義」や日本における「自由主義史観」の破廉恥と必ずしも軌を一にしているわけではない。多くのナチズム研究は、ナチズム容認とは反対の方向でなされている。しかし、日本でも話題になった『ヒトラー最期の12日間』と『白バラの祈り』という二つの映画が典型的に物語っているように、たとえナチズムの肯定や美化をまったく意図してなどいないとしても、歴史的過去と現在の自分自身とを無関係のものとして過去を見るやりかたが、あまりにも蔓延していると言わざるをえない。(中略)自分はかれら抵抗者たちを孤立させた側の人間であるという自覚、「法治国家」の「法」に盲従して、「法」に抗するどころか疑うこともしない生きかたに終始してきたのが自分であり、いまなおそうであるという自覚は、映画の制作者たちからもドイツ人観客からも、すっぽりと抜け落ちている。ナチズムの罪業を、そしてそれと歩みをともにした日本天皇制の責任を、厳しく剔抉することは、いくらそれをしてもそれで充分であるということはない。しかし、その追及が追及者自身を埒外に置いたままなされるとすれば、歴史の現場はついにその生きた相貌をあらわにすることはないであろう。
(pp.453~454)

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by sarutasensei | 2006-07-11 21:44 | 買った本
●『友部正人詩集』(思潮社)
※S劇場の売店で。アルバム『にんじん』に収録されている「乾杯」っていう詩を読みたかったのに、入っていなくて、ちょっとショック。でもネットで調べたら、すぐに見つかった。こんな詩。↓
今だにクリスマスのような新宿の夜
一日中誰かさんの小便の音でもきかされてるようなやりきれない毎日
北風は狼のしっぽをはやし ああそれそれってぼくのあごをえぐる
誰かが気まぐれにこうもり傘を開いたように 夜は突然やって来て
君はスカートをまくったりくつ下をずらしたり

おお せつなやポッポー 500円分の切符をくだせえ

電気屋の前に30人ぐらいの人だかり 割り込んでぼくもその中に
「連合赤軍5人逮捕 泰子さんは無事救出されました」
金メダルでもとったかのようなアナウンサー
かわいそうにと誰かが言い 殺してしまえとまた誰か
やり場のなかったヒューマニズムが今やっと電気屋の店先で花開く
いっぱい飲もうかと思っていつものやき鳥屋に
するとそこでもまた店の人たち
ニュースに気を取られて注文も取りにこない
お人好しの酔っぱらいこういう時に限ってしらふ
ついさっきは 
駅で腹を押さえて倒れていた労務者にはさわろうともしなかったくせに
泰子さんにだけはさわりたいらしい

ニュースが長かった2月28日をしめくくろうとしている
死んだ警官が気の毒です 犯人は人間じゃありませんって
でもぼく思うんだやつら ニュース解説者のように情にもろく 
やたら情にもろくなくてよかったって
どうして言えるんだい やつらが狂暴だって
新聞はうすぎたない涙を高く積み上げ 今や正義の立て役者
見だしだけでもってる週刊誌 
もっとでっかい活字はないものかと頭をかかえてる
整列して機動隊 胸に花をかざりワイセツな賛美歌を口ずさんでいる
裁判官は両手を椅子にまたがせ 今夜も法律の避妊手術
巻き返しをねらう評論家たち
明日の朝が勝負だとどこもかしこも電話は鳴りっぱなし
結局その日の終わりとりのこされたのは
朝から晩までポカーンと口を開けてテレビを見ていたぼくぐらいのもの

乾杯! 取り残されたぼくに 
乾杯! 忘れてしまうしかないその日の終わりに
乾杯! 身もと引き受け人のないぼくの悲しみに 
乾杯! 今度逢った時にはもっと狂暴でありますように

夜が深みにはまりこみバセイだけが生き延びている
おでことおでここづき合ってのんべえさんたち 
にぎやかに議論に花を咲かせている
ぼくはひとりすまし顔 コップに映ったその顔が
まるで仕事にでも来たみたいなんでなんだかがっかりしてしまう

誰かさんが誰かさんの鼻を切り落とす 
鼻は床の上でハナシイと言って泣く
誰かがんが誰かさんの耳を切り落とす 
耳はテーブルの上でミミシイと言って泣く
誰かさんが誰かさんの口を切り落とす 
口は他人のクツの上でクチオシイと言って泣く
ぼくは戸を横にあけて表に出たんだ するとそこには
耳も鼻も口もないきれいな人間たちが
右手にはし 左手に茶わんを持って 
新宿駅に向かって行進しているのを見た

おお せつなやポッポー 500円分に切符をくだせえ

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by sarutasensei | 2006-07-10 22:25 | 買った本

ヨコハマメリー。

f0091834_22161621.jpg●中村高寛『ヨコハマメリー

※S劇場で。月曜は会員価格800円。駐車場料金2時間分の補助あり。最近、ほぼ毎週見に来てるんじゃないかな。しかも年会費1000円で会員を更新したので、タダ券4枚もらう。なんてありがたい映画館なんでしょう。
歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。本名も年齢すらも明かさず、戦後50年間、娼婦としての生き方を貫いたひとりの女。かつて絶世の美人娼婦として名を馳せた、その人の気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の街の風景の一部ともなっていた。“ハマのメリーさん”人々は彼女をそう呼んだ。-公式HP「解説」より

 メリーさんとの交遊を語る永登元次郎(シャンソン歌手、2004年逝去)が、ものすごく魅力的。最後の養老院の場面も、とても意外で、すばらしかった。見た映画にいろいろケチをつけてるような気がするけれど、アカコも誉めるときは誉めるよ。
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by sarutasensei | 2006-07-10 22:17 | 見た映画(など)

高校生に宛てた手紙?

f0091834_19204734.jpg●上村忠男『韓国の若い友への手紙』(岩波書店)

※韓国の高校2年生に宛てた手紙という形式。語り口と内容がそぐわなくて、なんか中途半端な感じがする。森崎和江論はおもしろかったけど。
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by sarutasensei | 2006-07-09 19:25 | 読んだ本