アカコの備忘録。


by sarutasensei
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f0091834_2385036.jpg●大村彦次郎『文士のいる風景』(ちくま文庫)

※武田麟太郎(1946年没)から丹羽文雄(2005年没)までの、100人の「文士」の100通りの死を描いたもの。46歳で脳血栓のために失語症となり、生活保護を受けるものの、妻に自殺されてしまう小山清の箇所が特に印象的。
 夜、NHKスペシャルの「ワーキングプア~働いても働いても豊かになれない~」を見る。番組のHPによれば、「生活保護水準以下で暮らす家庭は、日本の全世帯のおよそ10分の1。400万世帯とも、それ以上とも言われている」という。
 それにしても、関西学院大学のセンセイの発言のひどさが際立っていたけど、こんな発言、全国に放送されて、大丈夫なのかしらん?
 でも、働いても豊かになれない社会、セーフティネットがほとんど機能しない社会っていうのは、けっして政策の「失敗」などではなく、為政者が望んだ通りの結果なんだとアカコは思うよ。
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by sarutasensei | 2006-07-23 23:18 | 読んだ本

無題。

●明治大学軍縮平和研究所編『季刊 軍縮地球市民 No.5 特集:隣人中国』(西田書店)
※丸川哲史さんが編集委員だったなんて知らなかった。汪暉へのインタビューがおもしろそう。来月には岩波から汪暉の本が出るようだけど、これも楽しみだなあ。そのころは夏休みかあ。早く来ないかなあ。
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by sarutasensei | 2006-07-21 23:19 | 買った本
f0091834_23375736.jpg●池田浩士『ファシズムと文学-ヒトラーを支えた作家たち』(インパクト出版会)

※今日のニュース。昭和天皇が死去前年の1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀されたことについて、「私はあれ以来参拝していない それが私の心だ」などと発言したメモが残されていることが分かった、という(『朝日新聞』他)。
 同じく、朝日新聞では、「「昭和天皇は本当に偉い方だったんだなあ。大御心だなあ」。民主党の小沢代表は20日、記者団にこう語った」とか、「共産党の志位委員長は「『靖国史観』派のシナリオが破綻し、参拝を繰り返してきた小泉首相の主張に道理がないことを浮き彫りにするものだ。首相の参拝中止を改めて強く求める」との談話を発表した。社民党の又市征治幹事長も「昭和天皇の意思が資料で裏付けられた。戦争の反省と平和の希求という気持ちが表れた言葉だと思う。政府・与党がどう受け止めるのか注視したい」との談話を出した」とまとめている。

 8月15日にも靖国参拝を強行しそうな小泉を、牽制するつもりなのかもしれないが、昭和天皇こそが、A級戦犯以上に日本の戦争責任・植民地責任を負うべき存在だってことは、誰も触れようとしない。共産党や社民党などになにかを期待するのはナンセンスだとはいえ、なんて無様なコメントなんだろう。1975年に、天皇本人に戦争責任を問うた記者がいたなんて、今では想像することもできはしない。
 有名な話だが、その時、天皇は次のように答えたのだという。
 「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりません」。
 80年代になって、学生時代にこの天皇発言を知ったとき、「文学方面」の研究を通して、天皇とそれを翼賛した「国民」の戦争責任を考えたいと、心から思った。
 それから20年以上経って、附箋だらけになった池田浩士の本を読み終えた日に。
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by sarutasensei | 2006-07-20 23:58 | 読んだ本

思った通り。

f0091834_22274062.jpg●橋爪紳也『モダニズムのニッポン』(角川選書)

※『彷書月刊』に連載中の「紙屑のモダニズム」を再構成してまとめたもの。へ~、と引き込まれてしまうようなネタもたくさんある。たとえば「流線型」という言葉の使われ方などは、とてもおもしろかった。次のような切り口も。
モダニズムの精神は著名な画家や小説家の作品に宿っただけではない。モダニズムの風俗は、東京や大阪の歓楽街に営業したカフェ、丸の内や御堂筋のビジネスセンターにだけ、立ち現れたものでもない。ささやかな印刷物の隅々にいたるまで、また地方都市や農村での日常生活にまでも、モダニズムの精神と生活文化は浸透しはじめていた。(p.273)
 でも、日常生活にまで隅々にまで浸透したはずのモダニズムが、誰を排除し、誰に特権的に受容されていたのかは、まったく論じられない。まあ予想通りではあったけども。このあたりが橋爪と、吉見俊哉との決定的な違いなんだな、きっと。この夏の論文で使えるかもしれない、という思惑/期待は、完全にはずれた。
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by sarutasensei | 2006-07-19 22:38 | 読んだ本

台湾に行きたくなって。

●國立成功大學臺灣文學系編『跨領域的臺灣文學研究學術研討會論文集』(國家臺灣文學館籌備處)
●ハンス・グリム『土地なき民(全4巻)』(鱒書房)

※なんだか急に台湾に行きたくなって、台北の行きつけの本屋に本を注文。航空便で到着。本が届いたからって台湾に行けるわけではないのだけれど、一種の代償行為ということで。
 ハンス・グリムのは、ナチス・ドイツで大ヒットした大河小説。これも池田浩士の影響で古本屋で購入。
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by sarutasensei | 2006-07-19 22:23 | 買った本

なんだか…

f0091834_21253382.jpg●早乙女勝元編『台湾からの手紙 霧社事件・サヨンの旅から』(草の根出版会)

※霧社事件と、台湾原住民の少女サヨンの美談についての本。まあ、超入門書としては、こんなもんか?でもこの本の語り口って、なんかベタついていて鬱陶しさを感じてしまうんだけれど、仕方ないのかなあ。もっと情緒的ではなく、でもきっちりと植民地を語りたい。もちろん、「植民地は天国だった」なんていうつもりは、さらさら無いけれど。
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by sarutasensei | 2006-07-18 21:29 | 読んだ本

ちょっと買いすぎ?

●エンツェンスベルガー『意識産業』(晶文社)
●橋爪紳也『モダニズムのニッポン』(角川選書)
●森まゆみ『海はあなたの道』(PHP研究所)

※エンツェンスベルガーは古書(AMP)、池田浩士の本との関連。後の2冊は新刊本。森まゆみは金子文子に関するもの。先日読んだ対談で触れられていた。紀伊国屋の広島店から届いたもの。橋爪紳也は、この夏の論文で使えるかもしれないと期待して購入。
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by sarutasensei | 2006-07-18 21:19 | 買った本

連休最終日。

●大川渉編『短篇礼賛-忘れられた名品』(ちくま文庫)
●東雅夫編『文豪怪談傑作選 川端康成集 片腕』(ちくま文庫)
●矢川澄子『「父の娘」たち-森茉莉とアナイス・ニン』(平凡社ライブラリー)
●小川徹太郎『越境と抵抗-海のフィールドワーク再考』(新評論)

※昨日のドライブ疲れで日中は部屋でおとなしく過ごし、夕方、本屋へ。amazonで注文している橋爪紳也の『モダニズムのニッポン』が棚に並んでいて悔しい。
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by sarutasensei | 2006-07-17 20:30 | 買った本

三月書房から届いた本。

●トスキナアの会『トスキナア 第二号』(トスキナアの会)
●トスキナアの会『トスキナア 第三号』(トスキナアの会)
●『サンパン 第Ⅲ期 第十二号』(EDI)

※学生時代に京都に住んでいたときから、寺町二条の三月書房は行きつけの本屋だった。最近、三月のブログが始まり、楽しみにしている。今月13日には、「編集工房ノア」発行のフリー・マガジン「海鳴り」18号(2006/07)入荷という記事があり、さっそく定期の雑誌と一緒に送ってもらった。今号にも、山田稔のエッセイ「富来」が掲載されている。んふふ、楽しみ楽しみ。大阪堂島のジュンク堂には、編集工房ノアの棚があって、そこには『海鳴り』も置いてあるんだけど、おいそれと行くわけにはいかないし。
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by sarutasensei | 2006-07-16 23:14 | 買った本

連休2日目。

 アカコの家から車で1時間ちょっとのところにあるJAL系列のリゾートホテルで、飲茶バイキング。おいしいけれど、前回の方が感激は大きかったな。そのあとは、そのままドライブに。アカコが住んでいる某県の北部にある中心都市まで行ってみたけれど、寂れ具合がひどくてびっくりしたよ。10年ぐらい前は、ちょっとレトロな商店街もそれなりにおもしろかったんだけど、今ではほとんどの店がシャッターを下ろして、ゴーストタウン化している。
 帰りがけに、とある集落を通りかかると、地域のPTAや「「自警団」作成の「不審者撲滅」とか、「いかのおすしもおぼえよう」という立て看が、やたらと目に入る。ちょっと、これ恐くない?「不審者」って、誰がどうやって認定するんだろうね。それにしても「撲滅」って…それから「いかのおすし」って、何?と思ったけれど、なんと警視庁考案の防犯標語なんだそうだ。←をクリックすると、新興宗教まがいの踊りを楽しむことができます。きっと「善意」でボランティア精神に溢れていて、やっかいなことには、我こそがこの地域を守らなければ、みたいな使命感に燃えているんだろうけど、こんなヒトビトこそアカコは恐いよ。関東大震災の後で、朝鮮人や「アカ」を殺した日本人って、きっとこんな感じだったんだろうな。
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by sarutasensei | 2006-07-16 22:59 | 筆記