アカコの備忘録。


by sarutasensei
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 今週末の中国語のテストに向けて復習するために、前回の授業の際に、これまでよく理解できなかった箇所を紙に書いてもらった。一番多かったのが、疑問詞の連用っていうやつ。「你要什么,就买什么吧。」とか「你想去哪儿,就去哪儿吧。」みたいな構文のこと。もっと分かりやすい例文はないかなあ、とあれこれ参考書をめくっていたら、「怎么样的人民就有怎么样的政府。」というのを発見。はた、と膝を打ちたくなるようなスバラシイ例文ですね。

 今日は、オムニバス形式でひとり一回ずつ担当する「文学入門」という授業の担当が回ってきた。アカコがやったのは、魯迅の「狂人日記」から読む中国近現代文学。あれこれ90分しゃべって、最後に引用したのは、「暴君の治下の臣民は、おおむね暴君よりもさらに暴である。暴君の暴政は、しばしば暴君治下の臣民の欲望を満たすことができない」(「随感録」65)っていう例のやつ。なんか、今のニッポンのことを言ってるみたいですね。

 今日のyahooニュースに出ていた記事が目に留まる。読売広告社がまとめた「読広生活者調査 Canvass2006」によれば、「独自の階層尺度・社会経済地位指標(socio-eonomic-status 略称SES)」を用いて、東京・大阪圏内に住む満13歳から69歳の一般男女1700件あまりのデータを分析したところ、「低群」が52.1%、「中群」が33.7%、「高群」が14.2%を占めたという。まあ、この「SES」ってどういう計算してるのか、アカコにはさっぱり見えないんだけど。
 「SESとライフスタイル志向との関係」の分析の一例は以下の通りになるんだそうな。Hが「高群」/Lが「低群」ね。

「人や社会のために役立ちたい」H 53.9% L 23.9%
「やりがいのあることをしたい」H 50.5% L 32.6%
「その日を楽しんで生きたい」H 16.5% L 25.1%
「現在の生活が不安」H 15.1% L 47.0%
「将来の生活が不安」H 53.4% L 82.8%
「政治に関心がある」H 43.2% L 21.4%
「向上心が強い性格」 H 40.8% L 17.9%
「ボランティア経験がある」 H 37.9% L 26.4%
「おしゃれを楽しんでいる」 H 35.0% L 19.0%
「情報を知るのが人より早い」 H 32.0% L 8.2%
「知識や教養を得るために努力している」 H 59.2% L 28.0%
「やりたいことにもっとお金をかけたい」 H 79.2% L 67.6%

 だそうです。アカコは「その日を楽しんで生きたい」し、「ボランティア」なんて全~然やりたくないし、「人や社会のために役立ちた」くない。こうしてみると、典型的な「低群」的ライフスタイルってことになります。まあ、そうだろうな。納得。
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by sarutasensei | 2006-07-31 20:19 | 筆記

そうだろうなあ。

f0091834_2046626.jpg●島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』(岩波新書)

※「憲法改正にともなって、日本に株式会社スタイルの戦争請負会社が生まれることは確実だと思っている。そう思う理由は簡単で、市場原理を信奉する社会が「新たなビジネスチャンスを逃すわけはない」からである。そうなると、戦争によって配当利益を得る株主がたくさん生まれることになる。「戦争が起きたらもうかる」というネット株主がうようよいるという国が、この世界から戦争をなくすため「誠実に働いていく」ということができるのだろうか」という「あとがき」(p.200)が、印象的。

 戦争請負会社もそうだけど、ワーキングプアがもっと増えれば、自衛隊(自衛軍?)への希望者は増加するだろう。仮に憲法改「正」が行われても、徴兵制が導入されることは、まずないだろう。そんなコストのかかることをやって、多くの「国民」の反発をかわなくたって、自ら希望して(「自己責任」)、「軍」を志望する若者はいくらでも出てくるのだろうから。アメリカみたいに「軍」に入ることに、いろんな「飴」をくっつけてやれば、なお効果的だろう。大量に生み出されつつあるワーキングプアは、政策の「あやまち」などではなく、オエライサンたちの大部分にとっては、既定の路線にすぎないはずだと、意地の悪いアカコは思うよ。
 でも、フツーに考えれば(よっぽど政府を「盲信」しているのでなければ)、こんなの「常識」じゃないかと思うけど、違う?
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by sarutasensei | 2006-07-30 21:00 | 読んだ本

本をもらう 4。

●『現代詩手帖 2006年8月号 特集:台湾現代詩 アジアのクレオール文学』(思潮社)

※先月、一橋大学で開かれた日本台湾学会の分科会の記録をまとめたもの。特に山口守さんのコメントがおもしろかったなあ。
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by sarutasensei | 2006-07-30 00:43 | 筆記

AMPで届いた本。

●戸坂潤『増補 世界の一環としての日本 1』(平凡社東洋文庫)
●『藤田省三対話集成 1』(みすず書房)
●田宮虎彦『さまざまな愛のかたち』(みすず書房)

※戸坂潤と藤田省三の本は、偶然にも同じ古書店からのもの。どれも出たばかりなのに、ほとんど読んだ形跡のない本が格安で入手できるなんて。買う側にとってはありがたいんだけど…
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by sarutasensei | 2006-07-30 00:36 | 買った本

夏の勉強第一弾。

f0091834_030303.jpg●文京洙『韓国現代史』(岩波新書)

※とっても読みやすい韓国史。最近の岩波新書の中では、特にいい出来なのではないかな。それにしても韓国のインターネットを駆使した「市民」社会の成熟ぶりは、「臣民」社会に生きるアカコとしては、とてもうらやましいよ。
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by sarutasensei | 2006-07-29 23:28 | 読んだ本

勉強するぞ。

●島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』(岩波新書)
●韓洪九『韓洪九の韓国現代史-韓国とはどういう国か』(平凡社)
●韓洪九『韓洪九の韓国現代史Ⅱ-負の歴史から何を学ぶのか』(平凡社)
●朴裕河『反日ナショナリズムを超えて-韓国人の反日感情を読み解く』(河出書房新社)

※戦後の韓国と日本の民族主義が、互いに敵対的な共犯関係を維持してきたのではないか、という論文(林志弦「朝鮮半島の民族主義と権力の言説」『現代思想』2000.6)を読み、いまさらながら朝鮮半島の現代史を勉強する必要性を痛感。「植民地-後」の台湾を考えるうえでも、とっくにやっておかなければならなかったのだけれどね。この夏にイチから勉強します。
 島本慈子は、『ドキュメント 解雇』(岩波新書)、『子会社は叫ぶ』(筑摩書房)など、とても印象に残る作品を書いていて、アカコが注目している書き手のひとり。
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by sarutasensei | 2006-07-28 23:41 | 買った本

気軽な本ばかり。

f0091834_21214287.jpg●大川渉編『短篇礼賛-忘れられた名品』(ちくま文庫)

※学期末なので、毎日レポートを読んだり、中国語の模擬問題を作ったり、採点したり、の繰り返し。歯ごたえのある本をぜんぜん読んでいない。こういう本は、たまに読むからおもしろいんだけど。この中では小山清の「犬の生活」と、永山一郎の「皮癬蜱の唄」 が良かったなあ。何年か前に筑摩書房の『小山清全集』を、清水の舞台からジャンプする思いで買ったのはいいけれど、ほったらかしのまま。夏休みに入って、ちゃんと本を読めるようになったら、山の中から引っぱりだしたい。
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by sarutasensei | 2006-07-27 21:28 | 読んだ本
f0091834_20215886.jpg●平凡社東洋文庫編集部編『東洋文庫ガイドブック 2』(平凡社)

※大月隆寛によれば、東洋文庫はいまだに初版3000部の需要があるそうだ。日本の人口を1億2000万人とすると、40000人に1冊。う~ん、この数字、どんなもんでしょ。まあ、人文関係の専門書は1500から2000部が平均的な初版部数だろうから、それを考えると大健闘といえるんだろうね。あまりの値段の高さに泣く泣く買っている植民地文学の復刻本シリーズは、150部だっていうし。これでもよく売れた方だと、出版社は喜んでいたからなあ。これだと80万人に1冊の割合。
 一方、アカコの老師が台湾で出版する研究書は、だいたい初版が10000部ぐらいだとか。人口は日本の6分の1だから、それを考えると驚異的な数になる。ある時、日本では専門書は1500部ぐらいしか出さないんですよ、出しても売れませんからねって話をしたら、その数字が信じられないようだった。どうして学生が本を買わないのかと、聞き返されてしまった。まったく、ごもっともなのですが…
 大月隆寛も言うように、東洋文庫の読者の主流は60代以上。「このままゆけば、向こう十年くらいの間に間違いなく、東洋文庫は終焉するでしょう」(p.182)、ってさ。せいぜい「終焉」する前に、買いたいものを買い集めて、冬の時代に備えるとするか。とりあえず戸坂潤の『増補 世界の一環としての日本 1』が欲しいなあ。
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by sarutasensei | 2006-07-26 20:39 | 読んだ本

夏休みに読む本。

●ミシェル・フーコー『フーコー・コレクション 3 言説・表象』(ちくま学芸文庫)
●小木新造『東亰時代-江戸と東京の間で』(講談社学術文庫)
●三木卓『はるかな町』(集英社文庫)
●三木卓『砲撃のあとで』(集英社文庫)
●三木卓『裸足と貝殻』(集英社文庫)
●貴志俊彦他編著『戦争・ラジオ・記憶』(勉誠出版)

※大学生協で。三木卓は卒論関係。戦後児童文学と満洲みたいなテーマにするのかな。アカコ自身も興味があるので、夏休みに読むつもり。
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by sarutasensei | 2006-07-25 21:32 | 買った本

80年後。

 昨日、7月23日は金子文子が獄中で自殺してちょうど80年だったんだね。彼女の獄中手記 『何が私をかうさせたか(増補決定版)』(黒色戦線社)を、少しずつ読んでいるけど、三月書房のブログを見るまで気がつかなかった。黒色戦線社の本は増補箇所が充実していて、とてもお買い得だと思う。
 これも読みかけの本だけど、『バックラッシュ!-なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』(双風社)に収録されている上野千鶴子のインタビューを読んでいて、昨日のテレビ番組「ワーキングプア」を思いだした。東大の上野の授業でも、障害者への手厚い保護を不当なものだとする発言が出てきているらしい。そういった「ネガティブ」な反応が、およそ半数にも達するとか。抑圧移譲って、よっぽどこのベタついた風土に適した原理なんだな。
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by sarutasensei | 2006-07-24 22:20 | 筆記