アカコの備忘録。


by sarutasensei
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2006年 07月 20日 ( 1 )

f0091834_23375736.jpg●池田浩士『ファシズムと文学-ヒトラーを支えた作家たち』(インパクト出版会)

※今日のニュース。昭和天皇が死去前年の1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀されたことについて、「私はあれ以来参拝していない それが私の心だ」などと発言したメモが残されていることが分かった、という(『朝日新聞』他)。
 同じく、朝日新聞では、「「昭和天皇は本当に偉い方だったんだなあ。大御心だなあ」。民主党の小沢代表は20日、記者団にこう語った」とか、「共産党の志位委員長は「『靖国史観』派のシナリオが破綻し、参拝を繰り返してきた小泉首相の主張に道理がないことを浮き彫りにするものだ。首相の参拝中止を改めて強く求める」との談話を発表した。社民党の又市征治幹事長も「昭和天皇の意思が資料で裏付けられた。戦争の反省と平和の希求という気持ちが表れた言葉だと思う。政府・与党がどう受け止めるのか注視したい」との談話を出した」とまとめている。

 8月15日にも靖国参拝を強行しそうな小泉を、牽制するつもりなのかもしれないが、昭和天皇こそが、A級戦犯以上に日本の戦争責任・植民地責任を負うべき存在だってことは、誰も触れようとしない。共産党や社民党などになにかを期待するのはナンセンスだとはいえ、なんて無様なコメントなんだろう。1975年に、天皇本人に戦争責任を問うた記者がいたなんて、今では想像することもできはしない。
 有名な話だが、その時、天皇は次のように答えたのだという。
 「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりません」。
 80年代になって、学生時代にこの天皇発言を知ったとき、「文学方面」の研究を通して、天皇とそれを翼賛した「国民」の戦争責任を考えたいと、心から思った。
 それから20年以上経って、附箋だらけになった池田浩士の本を読み終えた日に。
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by sarutasensei | 2006-07-20 23:58 | 読んだ本