会社員もすなるベトナム反戦。
2007年 06月 08日
●鶴見俊輔他『脱走の話-ベトナム戦争といま』(SURE)
※ベトナム戦争のさなかに鶴見俊輔や吉岡忍たちが行った、脱走兵援助についての座談会の記録。こんな発言が印象的だった。
※ベトナム戦争のさなかに鶴見俊輔や吉岡忍たちが行った、脱走兵援助についての座談会の記録。こんな発言が印象的だった。
六〇年代は不思議な時代でね、当時、学生同士が喫茶店で話をしているときでも、「来週パリで大きなデモがるよね」とか、「アラバマ州で学生が殺された。あいつ、年はいくつだったっけ?」とか、そういう話が普通の会話に出てくるわけ。いまみたいなネットはないし、せいぜいテレビとか新聞で知るしかない。でも、気持ちとしては、そうとう外に向かって開けていた。東京にいても、「京都の四条河原町をデモが埋めるんだって」みたいな話を普通にしていた。(p.59)あと、極めつけは、これ。↓
ここにヤマギシ会の人が二人来ておられますけど、ヤマギシ会に、脱走兵を長い間預かってもらったことがあるんです。実にたくさんの人に助けていただいた。大和ハウスにも預かってもらったことがあるんです。モデルルームがあるでしょ?あれには夜は誰もいないんだよ。あそこで脱走兵が、飯くって寝ていたんだ。そういうことを大和ハウスの社員がちゃんと手引きしてくれたんだ。(p.115)大和ハウスは、こうした「美談」を、きっちり社史に載せるべきだと思うな。
by sarutasensei
| 2007-06-08 21:49
| 読んだ本