四読目ぐらい。
2006年 08月 18日
●丸谷才一『笹まくら』(新潮文庫)
※アカコが持ってるのは、表紙が司修のもの。ページ数がだいぶ違うけど「改版版」って?
学生時代に購入してから、今回で4回目ぐらいかなあ。「季節が変わった」(p.69)と感じられたときに読むと、ますますしっくり来ますねえ。
ここでいう「季節が変わった」とは、徴兵忌避者として5年間も日本各地をさまよう日々を送った主人公が、戦後20年後の「現在」、まさにそのことによって職を奪われようとする、「反戦的なものを許す雰囲気」が失われつつあることへの、苦い認識。この本の出版が1966年かあ。そのころを基準にしたら、どれだけ「季節」は変わってしまったんだろうね。四季だとすれば、とっくに一巡二巡としていてもよさそうなのに…
※アカコが持ってるのは、表紙が司修のもの。ページ数がだいぶ違うけど「改版版」って?
学生時代に購入してから、今回で4回目ぐらいかなあ。「季節が変わった」(p.69)と感じられたときに読むと、ますますしっくり来ますねえ。
ここでいう「季節が変わった」とは、徴兵忌避者として5年間も日本各地をさまよう日々を送った主人公が、戦後20年後の「現在」、まさにそのことによって職を奪われようとする、「反戦的なものを許す雰囲気」が失われつつあることへの、苦い認識。この本の出版が1966年かあ。そのころを基準にしたら、どれだけ「季節」は変わってしまったんだろうね。四季だとすれば、とっくに一巡二巡としていてもよさそうなのに…
by sarutasensei
| 2006-08-18 00:15
| 読んだ本