後遺症。
2010年 01月 19日
●松林要樹『ぼくと「未帰還兵」との2年8ヶ月-「花と兵隊」制作ノート』(同時代社)
センター試験の監督で大いに消耗して以来、オベンキョする気にならず、帰宅後、寝てばかりの日々。まあ、サボりの口実ですけど。
先週、S劇場で観た『花と兵隊』が素晴らしかったので、制作ノートを読んだ。映画ももう一回観てみたい。そのうちDVDになるかしらん。戦地での人肉食について衝撃的な「告白」(pp.230-231)をしている藤田松吉が登場する今村昌平の『無法松故郷に帰る』も。
センター試験の監督で大いに消耗して以来、オベンキョする気にならず、帰宅後、寝てばかりの日々。まあ、サボりの口実ですけど。
先週、S劇場で観た『花と兵隊』が素晴らしかったので、制作ノートを読んだ。映画ももう一回観てみたい。そのうちDVDになるかしらん。戦地での人肉食について衝撃的な「告白」(pp.230-231)をしている藤田松吉が登場する今村昌平の『無法松故郷に帰る』も。
「はじめは、上からアメリカ人の肉を食べろと命令が出たんじゃが、すぐに日本兵の肉も食いはじめた。アメリカ人はパンとかを食べていて脂身がある。でもな、日本人の肉は渋いんだ」
苦しそうに話をしているが、それを僕に感じられないように笑ってごまかす。(中略)
「まず、アメリカの軍人を食う。そしたら、それまで、肉など食べておらんから、土の色をした顔から油が出る。油が出るから分かるんだ。そうすると、あいつは肉を食ったと分かる。それが食っていない者にしてみれば、腹が立つ。『なんであいつだけが』とこうなるんだ。それで、日本兵でも構わず、それの魂を取りいれるということになってきたんや」(p.230)
by sarutasensei
| 2010-01-19 23:04
| 読んだ本